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2017.12.25

空間を「仕切る」①

こんにちは。戸建事業部のウエノです。
今回は「仕切る」ことについて。

「仕切る。」
ある連続した空間を区切り、分け隔てること。

住宅においては、その方法は様々。
ただただ壁を立てることで物理的、視覚的、聴覚的に仕切ることもあれば、
家具を置くことで空間に役割を与えることで仕切りをつくることも同様。

【着脱可能な建具】

日本には昔から、障子や襖といった木と紙でできた建具があります。
江戸時代、大阪では長屋の借家人は障子などの建具は自ら調達する必要がありました。
そのため、建具の高さは5尺7寸(1730mm)に統一され、基本的にどの長屋にも同じ建具をはめ込むことができました。

他にも、夏には簾戸(すど)を、冬には襖(ふすま)を入れ替える「建具替え」といった習慣もありました。
このように、日本の建具は簡単に着脱が可能なのです。

【仕切りの素材】

素材によって仕切られるものは変わります。
例えば、
簾戸は葦や竹などでできています。
物理的に空間を仕切りますが、目線や風は通り抜けます。

襖は木の枠に紙が貼られた建具。
昔の障子は何十枚も紙を重ねて貼っています。
物理的、視覚的に空間を仕切り、また紙の断熱効果で冷気や熱も仕切ります。

布でできたカーテンならば、
窓につけることで視覚を遮ることで家の内外の領域をはっきりと分けます。
このように空間の特性や求める役割によって、仕切りのカタチは変わります。

【仕切りについての新たなプロジェクト】

今回、あるテキスタイルデザイナーと新たな仕切りをつくります。
それは、テキスタイル・布ではありますが、決して単なるカーテンではありません。

例えば、木の柱間に腰より上だけに布を張るとどうなるのか。
それは、空間を仕切るだけではなく、
透過することにより、よりその向こうの存在が際立つこともあります。
背後を軽く仕切ることにより、作業に集中できる環境を得られるかもしれません。

HOWS Renovationの物件では柱梁が表しになった大きな空間を持つものが多いので、
どのように空間を仕切るかというテーマは常に考えていかなければなりません。

△竣工後の写真。正面奥にキッチンがある。

 

△キッチン背後にテキスタイルを張ることで、視界を少しさえぎりつつも、向こうの様子が透けて見える。

テーマは

・気軽に着脱が可能なこと。
・素材の特性とその役割を使い分けること。

いったいどのような仕切りができるのか。
我々も楽しみなプロジェクトが始まりました。

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□「仕切り」がテーマのHOWS Renovation の過去事例
 ・武蔵小金井の家(木製建具)
 
しらとり台の家(テキスタイル)

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