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2018.01.13

空間を仕切る②

戸建事業部のウエノです。
前回はテキスタイルを使って空間を「仕切る」ことについて考えていることを紹介しました。
空間を仕切る①

その中で、日本において昔から使われている「仕切り」、つまり障子や襖などの建具の話を少ししました。
今回はその建具の話をもう少し。

その昔、大阪の長屋(貸家)では建具は借り手が自ら調達することとなっていました。
建具の寸法が規格化されていたために、どの長屋にでも転用することができたのです。

大阪の家は「京間」と呼ばれ、畳の大きさを基準にして作られています。
また、京間の地域に大量の長屋が建てられたため、
畳や建具は転用されやすいものになったのかもしれません。

しかし、建具は四方枠で囲われているため、違う寸法の部分にははめ込むことができません。
上枠をはめる「鴨居」、下枠をはめる「敷居」、左右の建具の重なりや、柱との取り合いなどと寸法を合わせる必要があるからです。
実際には、空間に合わせて専用の建具を作る必要があります。

しかし、本来、建具は転用されたり、季節によって取り換えたりしてきたもの。
その仕切りとしての気楽さの考え方をうまく取り入れつつ、現代の住宅でも成立する転用を考えていきたい。
今回取り組むテキスタイルは布という素材のやわらかさが、取り付ける部分の寸法のズレを吸収して、家のどこにでも転用できるようになるのではないか。
そんな、日本に昔からある建具という考え方をヒントにテキスタイルで「仕切る」ことを考えています。
まずは今春ごろに竣工予定の物件での採用をめどに考えています。

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