ひと手間工夫して機能を高める作業、愛着をもってメンテナンスして長持ちさせる所作、そのひとつひとつが暮らしの一部。
プロジェクトを通して実現した、暮らしを豊かにするちょっとした工夫をご紹介します。

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2018.01.24

空間を仕切る③

戸建事業部のウエノです。
前回に引き続き、「仕切り」について。
空間を仕切る①
空間を仕切る②

現在、テキスタイルをつかった仕切りを考えている最中で、
前回は日本に昔からある障子や襖などの「建具」の考え方を紹介しました。
今回は障子のような振る舞い方で暮らしの中で使いこなせる「仕切り」を
テキスタイルで考えていきます。

そもそも空間を仕切ることで得られる効果とは何なのか?
期待できる効果を生みだすためにはどのような仕掛けが必要なのか?
このあたりを思考しながら、テキスタイルデザイナーと設計事務所と一緒になって考えています。

例えば下の画像の1枚の布。
同じ布でも使い方次第で得られる効果は変わってきます。
この場合は、大きなワンルームを1枚の布で緩やかに仮説的に仕切ることで
落ち着いたスケール感のあるダイニングが生まれます。

また、このテキスタイルはオパール加工という処理がされており、
布が透けている部分があり、向こう側が透けて見えるようになっています。
これにより、空間の奥行き感を強調されています。
(色が違うことでも印象が変わりますね。)

上の例は内部空間を簡単に2つに分けた例。
次の例は、窓際につけることによって外からの視線を遮っています。
いわゆる一般的なカーテンと同じ使い方です。
上の例と同じ布ですが折り返して2重にしている分、視線の抜けがなくなりました。
また、窓際につけることによって、開口部から入ってくる自然光が拡散されて
室内に均質な明るさが入り込んできています。
視線を遮り明るさを和らげる目的なので、わざわざ大きさを測ったカーテンでなくとも
身の回りにある布で簡単にできますね。

また、布を貼り、窓を開けることで空気の流れが可視化されます。
このように、「仕切る」ことは物事を「遮る」だけではなく
空間を強調したり、光や風を引き立て存在感を与える効果もあるようです。

使い方やデザインによって変わる効果を活かしながら、
テキスタイルの仕切りを考えています。
そして次のステップとして、テキスタイルをどのように設置して、どのように使うことができるのかを考えていきます。

深沢の家

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