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2017.12.04

仕上げ材_タイル①_起源と役割編

〜街中にもあふれるタイルの役割とは〜

こんにちは、戸建事業部新人のウエノです。
今回は「タイル」についてのお話しです。

突然ですが、みなさん。
街中でコレ、見たことがありますか?

△恵比寿駅東口付近にて撮影


ブロック塀の壁に現れた、インベーターの模様。
これは、フランス人アーティスト・INVADERさんが世界中でゲリラ的に出現させているモザイクアートです。

断りなく貼っている(ボムるというらしいです。)ので、もちろんよくないことですが、
下の方に見えるスプレーの落書きや、よく電柱などに貼っているステッカーではなく、
接着の難しいタイルを使っているところが、妙に感心してしまいますね。

少し妙な角度からの導入ですが、
スプレーやステッカーとは違う模様の面白さがこのインベーターには現れていると感じました。
シンプルな四角いタイルとその色の組み合わせで模様や絵を生み出していくという行為は、
タイルの本来の使い方と全く同じですね。

【タイルの起源】

タイルの歴史は古く、4650年ほど前にピラミッドの地下通路の壁に使われたものがあるほどです。
また、7世紀ごろ、偶像崇拝を禁じられたイスラム教では、モスクに神の世界を再現するかのように、
タイルで様々な模様の神秘的な空間を作り出していきました。

このようにタイルには、空間を装飾する役割があります。
ちなみに、タイルの語源はラテン語の「テグラ(tegula)」で、「物を覆う」という意味です。

【街中にあふれるタイル】

現在では、タイルというのは大昔のように特別なものではなく、
住宅や街中でたくさん使われています。
では実際に街中でどんな場面で使われているかを観察してみましょう。


△マンションの外壁タイル

△住宅の外塀、階段のタイル。箇所によって細かく使い分けていますね。
△洗面の壁のモザイクタイル(5cm以下の小さなタイルのこと)。

このように、建物に使われるタイルは、「壁」や「床」などを覆っていますね。
硬いタイルで「覆う」ことによって、雨風の侵食を防ぐ役割を担っています。
みなさんも意識して、家の中や街を観察してみてください。

△ウエノの好きなタイル。上野にある東京文化会館の床タイル。単純な三角形の模様と5種類の色のパターンだけでこの美しさ。まるで落ち葉のようです。

 
実に多種多様な、色とりどりなタイルが世の中には溢れています。

【タイルの役割】

いろんなタイルがありますが、使われている箇所を見ていくと
雨風の当たる外構、洗面やキッチン、風、トイレなどの水回りなどが多いことがわかります。

このことからも、タイルの役割は
「劣化や汚れから建物を守り、色や模様で飾る。」
であることがわかります。

ですから、タイルの性能に求められるものは
耐久性があり、水拭きなどで簡単にメンテナンスができること。

また、時代や流行に合わせた色や柄の種類を増やしていくこと。
こういった役割が一般的であるかと思われます。

【新しいタイルへの取り組み】

2017年12月に竣工した世田谷区の深沢の家では
あるタイルの名産地のプレーヤーと設計者のAIDAHOとリビタで
共同して作ったオリジナルタイルを採用しています。

それは、今回紹介した一般的なタイルとは違った考え方の
「やわらかいタイル」
では何が「やわらかい」のか。
次回の記事ではその新しいタイルの考え方を紹介したいと思います。

キーワードは
「やわらかい」・「焼き物」・「オリジナル」
では続編でお会いましょう。

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【深沢の家】やわらかな光と質感がめぐる住まい
間をつくり、光と空気の通り道を開いた家【12/16(土)・17(日)オープンハウス開催】

AIDAHO:深沢の家の設計担当

続編はコチラ
仕上げ材_タイル②_「焼き物・土」としてのタイル

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