検討中物件の概要
検討中物件の概要
今日は先日内見をしてきた企業の社宅として使用されていた石神井の物件のお話です。
前回は「入札」についてでしたが、今回は土地と建物について詳しくご紹介します。
お顔はこちら。
とてもシンプルでかわいらしい外観です。
平成2年に建てられた新耐震基準の建物。
工法は木軸在来工法で、
リノベーションでレイアウト変更や補強などの「手を入れやすい」構造をしています。
建物の延べ床面積は約107m2。
部屋数で言うと4LDKのゆとりある間取りです。
こちらが各階平面図。
一階には台所と居間、きれいな和室と水回りがあり、
二階に洋室が2部屋と和室が1部屋ある当時のオーソドックスなプランをしています。
玄関たたきのタイルがレトロな雰囲気。
木造ではめずらしく柱が少ない、間口が三間(約5.5m)もある台所と一体になった居間空間です。
柱がない分、圧迫感はないのですが、実際は16畳ほどの広さなのでLDK空間としては70m2台のマンションと同じくらいの広さ。
部屋数を優先しているプランニングのため、戸建のリビングとしては少しコンパクトな感じです。
昔ながらの床の間のある和室。床柱もきれいです。
にじり口のような窓から裏庭のような空間がみえますが、
出入りするには狭く、裏庭はほとんど使用されていなかった様子。
目の前は駐車場になっていますが、十分明るい和室です。
タイルばりの在来工法の浴室。北側なので少し暗い雰囲気ですが、
浴室自体はとてもきれいに使用されています。
見るところ大きな不具合もなさそうです。
階段は蹴上げも急すぎず、そのまま活用できそうです。
窓もあり明るい雰囲気です。
2階は全室が南に向いているためとても明るい居室です!
屋根はスレートという防水加工がなされた屋根材が葺かれていて、
外壁はサイディングというパネルが張られています。デザインもとてもシンプルです。
過去に大がかりな改修をしたような痕跡はありませんが、
元々汚れにくい工業化製品が使用されていますので状態はとてもきれいです。
つづいて土地のお話。
土地の面積は約160m2あり、そのうち18m2は私道部分なので実際には142m2が有効に使用できる面積です。
真南に12.5mほど大きく接道しています。
建物は北側に配置されていて、南側に庭と道路があるので、
前面の建物が離れていてこんなに明るいんです。
庭はアスファルト敷きになっていて、簡易の屋根があります。
現況は「庭」というより「駐車場」といった雰囲気です。
塀をなくせば車が3台入りそうなほど広い空間。二世帯住宅としても展開できそうです。
こちらはなんと井戸のポンプです。
もちろん公営上水は通っているのですが、井戸があれば緊急災害時などに役立ちそうですね。
有孔ブロックのデザイン何とも愛らしい隣地境の塀。
白く塗装されていて味が出ています。
建物の北側は、通り抜けするには少し狭いせいか、
裏庭というよりほとんど使われていない感じです。
物置を設置したり、野菜庫にしたり、ストック空間に活用できそうです。
建物の印象としては、築22年の正統派の一軒家という感じです。
きっとこれまで小学生や中学生のお子さんのいる4?5人家族の社員さんに大切に住まわれてきたんだろうな~と、
家族の風景を想像させるあたたかい空間です。
設備交換をすればまだまだ住めそうな空間ではありますが、
リビングがコンパクトだったり、お隣さんと窓が近かったりと、
現代のライフスタイルには若干窮屈に感じられるところもあります。
ですが何といっても、南に庭のあるゆとりのある土地をもつ明るい二階建てのとてもポテンシャルの高い物件でした!
住みこなすことで、熟成した住空間になりそうな佇まいをしています。
今から企画が楽しみです。
入札の経過をまたご報告します!