空間を仕切る④
空間を仕切る④
戸建事業部のウエノです。
前回に引き続き、「仕切り」について。
これまでテキスタイルによる仕切りについて考えていることを紹介してきました。
今回は、テキスタイルそのもののから少し離れて、それを設置するカタチ、「仕切り方」について考えていきます。
例えば、前々回で紹介した、今回のプロジェクトのヒントになっている障子や襖などの建具。
簡単に取り外せたり、取り替えることができる良さ。
そしてそれらを取り外したり、取り付けたりする際の所作、
その所作が実は魅力的だったりするのかもしれません。
また、それらを仕舞うことまで含めたデザインが「仕切り方」なのかもしれません。
現在、テキスタイルの打ち合わせと並行して、テキスタイルを取り付ける「枠」のデザインも考えています。
「枠」は、「テキスタイル」と「建物」をつなぐ存在になります。
それらの接点をどのようにデザインするのか。
「枠」があることで「仕切り方」の所作の魅力を引き出せるか。
このような点がポイントになってきそうです。
どのようなものがいいのか。
考えれば考えるほど、世の中にはカーテンレールやロールスクリーン、つっかえ棒など
すでに便利で理にかなったモノが存在していることに気付きます。
ただ、そういったものには、
・所作まで含めた魅力があるのか。
・仕舞うところまでデザインされているのか。
・そのモノ自体に愛着が湧くのか。
などを考えると不十分であることにも気付きます。
どこでもこれらが成立し、もっと気軽に空間を楽しめる「仕切り方」を考えていきます。
これらのアイデアを実装する予定の家も今春には竣工します。
また、前回までに紹介したテキスタイルデザインもほぼ完成してきました。
「テキスタイル」・「枠」・「建物」
これらを同時並行で作りながら「仕切り方」を考えていってます。
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