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2018.01.18

▼井の頭公園の家

▼new

-report & interview- 宮内優里 LIVE “at home”

2017.11.18(sat)  宮内優里 LIVE “at home”@井の頭公園の家

井の頭公園そばの住宅街に建つ、とある一軒の戸建てで聴く優しい音楽の夕べ。
音楽家、宮内優里氏による演奏会を開催しました。
イベント概要はこちら

 

夕暮れにリビングで奏でられる音楽に、香るコーヒー。

柔らかに降る小雨の中、住まいから音と光がこぼれ住宅街へ滲む。

柔らかな音に包まれて、目を閉じて聴く人。

自然に体を揺らし、音に身を任せる人。

思い思いに宮内さんの音楽を浴びて、あたたかな空気に包まれた一時となりました。

ここは、これからあるご家族が暮らす家となる一軒家。

シンプルな空間構成は使い方を限定せず、みんなで音楽を楽しむ場にもなります。

ライブ前の準備時の様子

灯りがともり、人が集い楽しむ様子は、窓でシーンが切り取られ、街へあたたかな空気を伝えていきます。

「家」の使い道はもっと自由に。住まいで楽しむことをもっと自由な発想で広げていきましょう。
用途を決めないシンプルなハコを使いこなし、暮らしをもっと楽しむ。その一例です。

 

++ digest movie ++

movie directed by DEPO LABO

 

++ interview ++
宮内さんに、ライブの感想と、今の暮らしと音楽づくりについて伺いました。

Q.”家”でのライブはどうでしたか?
ここはおうちとしては特別なおうちだと思うんですけど、僕が住んでいるおうちよりぜんぜん素敵です。ライブ中もちょっと話しましたけど、なんかこう…即興演奏の中で、いつもとは違う気持ちになったのを感じました。
「違う」というのは、自分でもうまく言葉にするのが難しいんですけど。
緊張感をあたたかく包んでる感じっていうか。
安心感はあるんだけど、でも一応ステージではあったので、不思議な感じでした。面白かったです。

Q.音の感じはどうでしたか?
木造建築って音が好きです。特にここ(ステージ部分)は、天井も少し高くて、音の響きがちょうど良く感じました。僕の音楽は残響音を大事にしていたりするので、音が程よく吸収されていい環境だなと思いました。

Q.いつものライブと何が違いましたか?
いつものライブと…なんだろう。何が違ったかな。
わかりやすいところだと、こういう洗練された雰囲気で、でも土足じゃなかったりとか。
ライブ会場って土足の場所が多くて。
その「土足か土足じゃないか」って、気持ちが違いません?
ちょっと靴脱いだだけでリラックスしたりとか。リラックスと緊張感の間が面白かったですね。

Q.お客さんの反応を見ていて、どういう感じでしたか?
「あ、今日なんか笑ってくれたな」っていうのが、まずありました。自分のしゃべったことに対して。僕もリラックスしてました。
それから、即興演奏の時って自分でいっぱいいっぱいで、お客さんのことを考える余裕がないんですけど、しっかり聴いてくれているなっていう感じはありました。
子どもも演奏に集中してくれていたようで、嬉しかったな。
気持ちいい時間になっていたらいいんですけど。

Q.話は変わりますが、なぜ千葉にお住まいなんですか?
もともと実家が千葉で。稲毛っていう所なんですけど。幕張とか自転車でも行けるところで。
東京にいた時期もあったんですけど、10年ほど前に実家に戻って、8年くらい前にさらに実家より下った八街市という人口7万人くらいのところに引っ越しました。落花生が有名なところです。
住んでいて感じるのは、すごく気が抜けるんですよね、なんだか。余所行きの緊張感というのはほとんどなくて。僕の住んでいるエリアは少し自然もあったりして、のんびりしていていて、住んでいて居心地がいいです。

一番好きなのは、フラットな感じがします。とても。僕は音楽でもやりたいことなんですけど、一番真ん中をやりたくて。全部の音楽の。
一番真ん中っていうのは、なんて言ったらいいかな。僕もまだはっきりわからないですけど、アナログでもデジタルでもないし、アートでもポップでもないし。いろんな音楽の真ん中って何なんだろうなって思って作ったりしています。

その、都会と田舎の真ん中が、もしかしたら八街くらいなのかなっていうのを感じるんですよね。
電車も都会に比べると本数は少ないけれど普通に使えて、大自然とまでいかないけど、自然もある。

なんとなくですけど、都会と田舎の大体真ん中らへんに感じています。そこにいると、その真ん中の音楽も作れるのかな、みたいなのを感じてて。

Q.暮らしの環境の変化は、音楽をつくることにも影響はありますか。
それはすごく大きくて。
千葉・八街の前は稲毛の実家にいたんですけど、駅前に住んでいたこともあり、人も多くて、車もいっぱい走ってたりとか、今の場所よりは静かではなかったですね。夜になってもお店がたくさん空いてるので外は明るくて、夜と昼が割とはっきりしてなかったりとか。少し作りづらさは感じていました。

八街に行くと、周りは静かで集中しやすいです。昼夜もはっきり感じるのでON/OFFもありますね。

あとまあ、単純にすっごい時間ができて。八街に友達が少ないのもありますけど、誘惑が少ないです。自然とスムーズに制作に向かえるようになったりして。

Q.今後生活を変えたいけど、どうしたらいいかわかんない人ってたくさんいると思うんです。そういう人に対して、その人らしい快適な暮らしを探る上で、どういうところを気を付けるといいですよ、みたいなアドバイスみたいなものを。
アドバイス…経験談なら(笑)
不便なものを、みんな嫌うじゃないですか。駅から遠いといやだとか。コンビニ近くないといやだとか。実際僕もそうでした。本当は都会に戻って来るつもりでしたし。

でも結構、あっという間に慣れるな、っていうのはあって。

電車はうちのあたりだと30分に1本くらい、1時間に1~2本なんですけど、逆に一本逃すと大変なんで遅刻しなくなったりとか。最初は不便に感じましたけど自然と体が合わせるようになったりして。

不便さが当たり前になってくると、それはもう不便じゃなくなってきたりして。
だから、うーん。なんですかねぇ。アドバイスになっているのかわかんないですけど(笑)
なんか、とりあえず動いてみるとわかると思います。まあおうちを「買う」とかになるとね、適当にはできないですけど。人間って体が合わせていく部分もあったり、逆に、住んでみて「うわっっこれはちょっとやだな」っていう盲点みたいなこともあるかもしれないですし。僕の場合、庭の草むしりとか、予想以上に面倒だったりしました。夏なんか雑草が休まずボーボー伸びるので。

その人その人にあった形があると思うし、頭で考えても難しいかも。気軽なところから色々試してみたらいいんじゃないかなと思います。

Q.今日のこの家に関しては、買われた方が実際いますけど。こういうところがいいから買ったのかなぁみたいなのって、ありますか?
上(2階)の間取りもさっき見せてもらったんですけど、自由度がすごく高いですよね。

2階

今日ここにコーヒー屋さんが出来ていたように、お店も開業出来ちゃうと思いますし、うん。なんか、面白そうっていう印象ですかね。

僕が住んでいる家とかだと、ただ住むための間取りだったりとかするので。ここは本当に、なんでもできそうだなと思いました。

Q.さっき、住む環境が変わって、音楽に対するものが変わった、みたいなことをおっしゃったと感じているんですが、普段から即興音楽をされていて、しかも場所を問わずいろんなところでされていますが、今改めて今日やった即興演奏を振り返って、この家がこうさせたのかなあっていうところって、ありますか?

良い意味で、「熱い気持ちにならないでできた」っていう感じです。やさしい感じというか。
すごく抽象的な表現になっちゃいますけど。あったかい気持ちのままずーっとやれたなっていう感じがしましたね。

今日はまさにアットホームな感じになってたのか、割と落ち着いて演奏出来たなぁって感じです。
あとあれ(※モクタンカンライト)、面白かったですね。
木の部分もライトの部分も意外と叩いてみたりブラシで擦ってみたりするとみるといい音がして。
録音したのを後で聴いてみたいです。

宮内さんの右側にあるのが「モクタンカンライト」

Q.初めてここに入られたとき、どう感じました?
一番思ったのは、「外側に開いているおうち」っていうのを設計された方が仰ってましたけど、開いているなぁていうのを感じましたね。
最初、車で前に止まって、「お店かな?!」って一瞬思ったんですよ。

そのくらい変わってて、面白いなって思いましたね。
あと、窓が広いですよね。2階の踊り場の窓とか。

2階踊り場の窓。隣地の緑をのぞむ。

僕、窓が広いのすごい好きで。
築30年の家にこの窓はついてないですよね。うらやましいなって思いました。

Q.またLIVEをやっていただけますか!?(期待)
ぜひぜひ。ライブもそうなんですけど、BGM LABっていう活動もしていて。
最近の例だと読書をしてらうために演奏したりとか。
僕も場所によって変わってくる内容になったりするので。
色々とまたご一緒できればと思います。

Q.自分勝手なイメージですけど。この家でできる音楽とあの家でできる音楽は違う、みたいなのが出てきたらおもしろいなと思います。
そうですね。録音していったらわかるかもしれないですね。

Q.作為的にならず、ただいる・いて・つくっていくうちに、A物件・B物件によって違うとか。A物件のなかのA部屋B部屋によって違うとか、面白いかもしれないですね。
まぁ、、、違わないかもしれないですけどね(笑笑)1曲単位で言えばかなり似たものになっちゃったりとか、あると思う(笑)
ただ即興演奏は環境や気持ちに左右される部分は大きいと思っています。僕もどこからフレーズが出てきているかってわからないので。今日にしかできないものは何かしらあったのではと思います。

 

++ Thanks! ++
MIYAUCHI YURI  ☞ http://www.miyauchiyuri.com/
SOL’S COFFEE / SOL’S SOUNDS  ☞ http://www.sols-coffee.com/
movie – DEPO LABO  ☞ https://www.facebook.com/depolabo/
photo – Yohey Ono / Tomohiro Ueno

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