暮らしをつむぐ、
丁寧につくるありのままの日常。

家は住まい手が編み上げるもの。
暮らしが蓄積されて、家族の日常がかたちになるもの。

家は手に入れたときが完成品ではなく、未熟なもの。
必要なものは家族の変化とともに日々遷ろう。
豊かな可能性ある空間と、
経年により風合いを増し長持ちするハコがあれば、
住まい手がその時々で求めるものを
少しずつ加えていくことができる。

大がかりな改修だけが家の価値をあげるのではない。
住まい手が磨いて、使い方を練って、機能を育てていくことは、
やがて住まいの価値となり、大切に住み継ぐことに繋がる。
ひと手間工夫して機能性を高める作業、
愛着をもっと長続きさせる所作、
そのひとつひとつは暮らしの一部。

日頃から臆することをせず開くことを意識すると、
自然と均等のとれないものは選ばなくなり、
必要なものだけを選択するようになる。
そうすることでひとつひとつのものに
価値が生まれて暮らしが丁寧になる。

必要なのは、ものや情報の価値と意味を考え、
住まいて自らが編集者になること。
愛着をもって手を加えながら育てていくことで、
家は成熟したものに近づいていく。