レポート

テキスタイルの相談に行ってきました@pole-pole LAB

テキスタイルの相談に行ってきました@pole-pole LAB

Lab(ラボ)とは研究所のこと。私たちHOWS Renovation Lab.も戸建て住宅の改修を通じて暮らしにまつわるあれこれを研究、思考しています。今日は、つつじヶ丘にあるテキスタイルのラボ、pole-pole LAB にある相談にやってきました。

先日竣工した北中野公園の家LDKとタイル床の浴室周りをテキスタイルで緩やかに仕切りたい。量販店でシンプルな布を買ってきて取り付けるよりも、この家の最後のお化粧として空間に合ったテキスタイルを取り付けたいと思いました。

1Fのデザインの特徴は鴨居の高さで通っているラワン合板の棚。
このラインを意識したテキスタイルをとりつけたいと思います。

そこで昨年、荻窪の家のプロジェクトでテキスタイルデザインをお願いしたpole-pole のシミズダニさんに連絡をしたところ、せっかくなので新しくできたLABにお越しくださいと言うことでお邪魔してきました。

今回お願いしたいテキスタイルの大きさは2m×3m程度。LABにストックされている布地の中からアイデアを一緒に考えていきました。イメージとしては、色は入らずに、鴨居の上が薄く、下が厚いもの。空間の邪魔をせずに溶け込んでいくものを考えていました。

ここでは20種類ぐらいのテキスタイルが3mほどある天井から釣り下がっていて、張り巡らされたカーテンレールによって、白い壁の前、コンクリート打ちっぱなしの壁の前、自然光などと条件を変えながらテキスタイルを見ることができます。

最初は、2種類のテキスタイルを鴨居の高さで縫い合わせるイメージを持っていましたが、シミズダニさんから1枚のテキスタイルを折り返して上下で厚みを変えるようにして透過率の違いを生み出すアイデアをいただきました。

また、最初は色なしで考えていたのですが、ほのかに入る青色のラインはきっと違和感なく空間に馴染むだろう、というのも実際に見ていく中でそう思うようになりました。

このようにして1時間くらい相談して、方向性を決めて、その後寸法などを伝えて、工場で縫製してもらい現場に届きました。

軽いイメージだけを持って相談し、アウトプットのアイデアを相談できる。ありものから柄だけを選んでいるのとはまた違ったアプローチです。

軽やかに空間に変化を与えるテキスタイル。生活に彩りを与え、少しの楽しみを生み出してくれると感じました。今回、協力いただいたpole-pole さんのインタビュー記事を次回配信いたします。

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『pole-pole』

”新しいデザインではなく大切なデザイン”をコンセプトにフリーランスのテキスタイルデザイナー3人によって2017年に結成されたデザイン会社です。pole-poleとは『点と点をつなげること』経糸と緯糸がつらなり、織りあがっていく布地のように、何かと何かが結びつく中で生まれるコトやモノ、ヒトを大切にデザインしています。

『 pole-pole LAB 』

アトリエ、事務所、ショップ、たまにギャラリーになるスペースです。オリジナルの布地やアイテムの販売、ワークショップなども定期的に開催しています。pole-poleの布地をカーテンなどへの展開もこのLABで実際に布地を空間に吊ったものを見ながらご相談できます。

金、土、日曜日の13:00~18:00でオープンしています。
( 不定期なのでFacebookInstagramでスケジュールをご確認ください。)
東京都調布市西つつじケ丘4丁目23−35 号棟 神代団地商店街106 MAP

 

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